つい昨日のことのような気がする。
イルミネーションと、年末の足音。
去年も
おととしも
おんなじふうに。
そこに立っているのは私だけど
心に住んでる人はもう違う。
じゃあ、来年は?と考えてふと怖くなる。
変わらないものなんてあるのだろうか?
ぼんやりと、街の灯。
その中に散らばる無数の出会いと、別れと。
ある人にとっては幸せな夜で。
ある人にとっては悲しい夜で。
いいこともわるいことも
かならず変わりばんこ
自分の問題は自分で解決しなくちゃいけない。
山も谷も、歩いて進んでいくのは自分の足。
松浦弥太郎さんの「あなたにありがとう。」って本を読んでいたら
ドキリとする章があった。
"恋人でも友人でも、誰かとかかわりをもったら、
二人の距離がどんどん縮まっていくのがよしとされています。
逆に「距離を置こう」となったら、すなわち縁を切るようなところもあります。
お互いに向かって前進するか、すっぱり縁を切るか。
人間関係は二つに一つしかないように思われています。
しかし人と人との距離というのは、伸び縮みするものではないでしょうか。"
伸び縮み…
そんなイメージをもったことがなかったから。
くるしみやみじめさから逃れたい一心で、
いてもたってもいられないような焦燥感で
つながりのシャッターを降ろしてきた。
人間関係に伸び縮みを持たせられるような、こころの強さと広さ。
それが今、いちばん欲しいもの。